時空の歪み

815:本当にあった怖い名無し:2008/09/16(火) 09:22:04 ID:gwa12B4+0
実体験した話 
別に怖いってわけでもないし、今はそんなこと全然起きなくなったが、とりあえず聞いてくれ 
俺は小さい頃、よく「時間が止まる」現象を体験していた 
なんの前兆もなく、突然「ピタッ」って感じで時間が止まるんだ 

これはその時間が止まったときに体験した話 
10年くらい前、俺が小学校3年の秋ごろ、家族で外食して帰る途中だった 
みんな自転車に乗ってて、両親・兄貴・俺の順で走ってた 
十字路で左に曲がれば下り坂ってところで、突然自転車が「ピタッ」って止まったんだ 

別にブレーキかけたわけでもなく、本当に「ピタッ」って感じ 
前を走ってる家族も、凪いでいた風も止まって、
「え?あれ?何これ?」って不思議に思ってたら、 
右側前方の民家の玄関先に、女の人が立ってるのが見えた 
冬物のセーラー服を着て、スカートは足首まで隠れそうなくらい長く、 
10年前とはいえ明らかに今時の女子高生って感じじゃなかった 

その時は横を向いていたんで顔は分からなかったが、
俺がふっと下を向いてもう1度見直したとき、 
その女の人はいつの間にか体全体を俺に向けてこっちを見ていた 
女の顔色は異様なまでに悪く、目は虚ろで、目の下にはクマがあり、口は半開き、
どう見ても健康な人間じゃなかった 

何よりも不気味だったのは、右の袖が風もないのにフラフラ揺れてたことだった 
よく見ると右腕がない・・・・・「ヤバイ」と直感的に悟った俺は目を逸らして自転車を漕ごうとした 
その時に頭の中で「プチンッ」って音がして、
前にいた両親と兄貴が何事もなかったかのように走り始めた 

俺もそれを追いかけるように走って、
曲がる直前にさっきの女の人を見ようとしたけど、そこにはもう誰もいなかった 


引用元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1219763570