森林

789:コピペ:2006/03/28(火) 19:58:30 ID:ChWvABuB0
サバゲー「サバゲ中の怖い体験を語れ」より 

631 名無し迷彩 sage 2006/03/14(火) 16:34:43 
以前、人家から相当離れた山中で数回夜戦を行った。 
月明かりが、とても明るいスナイパー好みの夜だった。 
数戦終えて小さな空き地で小休止してると、そこいらに 
いそうな中型犬が現れた、10mくらい距離を置いて近づ 
こうとしないが、菓子とかを投げると5mくらいまで寄っ 
て来るようになった。 
やせ細った犬はよくよく見ると犬ではない綺麗な狐とわ 
かったが、珍しいなくらいにしか思わなかった。 
さあ開戦となり、流れ玉が当たってはと、その狐を追い 
払ったその時・・・私を含めた数人がしっかり見た。 

それまでダラリと垂れ下がっていた、 
その狐の尾は1本や2本じゃない何本もあった。 

             (つづく) 

632 名無し迷彩 sage 2006/03/14(火) 17:02:07 
631から 
その狐は小気味良く飛び跳ねながら細い林道を横切り 
林道の山側へ・・・ その間2度ほどこちらをふりむ 
いた。  その2度目に低い声で鳴くと言うより唸り 
声のようなものが聞こえた。低い低い声だった。 
私は「チガウナ」と聞こえたが他の者は「チガウ」とか、ある 
者は「コレデハナイ」と聞こえたと後でわかった。 
皆は、誰かが今の狐おかしいというまで、今自分が見 
た光景が目の錯覚と思いこんでいた。 
そして、俺も俺もと今見た光景が現実とわかり、即刻 
撤収を止める者などいなかった。 



790:コピペ2:2006/03/28(火) 19:59:05 ID:ChWvABuB0
633 名無し迷彩 sage 2006/03/14(火) 17:42:38 
632から 
話は前後するが・・・ 
この場所は3週間ほど前に下見に来ていた。 
もちろん昼間、といっても早朝だった。 
林道脇に車を止めて、仲間とこのあたりならと 
話しているとジムニーが2台凄い勢いでやって 
きた。私の車が邪魔だったので直ぐにどけ様と 
すると・・・「こんなとこでなにしっとるん 
じゃー」「さっさとどけんかー」っと散弾銃を 
構えたおっさんが降りてきた。両車の後部には 
猟犬が何匹も・・・ゲーマーがおもちゃのエア 
ガンでも一般人(その時は平服)に見せない様 
気を使うのにと思ったが、かかわりたくないの 
で、ぺこぺこしながら車をわきにどけると2台 
は、また凄い勢いで走り去った。 
仲間となんだあいつらは、などと話していると 
遠くで「バンッ」「バンッ」と散弾銃の音と犬 
の鳴き声・・・その時ここは夜戦のみというこ 
とになった。 

             (つづく) 



791:コピペ3:2006/03/28(火) 20:00:02 ID:ChWvABuB0
634 名無し迷彩 sage 2006/03/14(火) 18:15:04 
633から 
そんな出来事もそろそろ忘れかけていた数週間後 
私は新聞記事を見て背筋が凍った・・・あの夜以上 
に怖かった。 

その小さな新聞記事には狩猟中仲間を誤射、 
さらに誤射した加害者が直後に猟銃自殺 
とありました。まさにあの山です。 

ごじつけと言われるかもしれないが・・・ 
あの狐は仲間か家族を撃たれ復讐しようと犯人 
を探していたのではないかと・・・ 
似たような銃をもつ私たちが犯人かと近づいた 
のではないかと・・・ 

もちろん新聞記事の2人があの2人かはわから 
ない。 
もちろん二度とあの山にはいきたくない。 

あの夜、狐をエアガンで撃つような馬鹿が私た 
ちのチームにいなくて本当に良かった。 


                (おしまい) 


引用元:https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1141777021/