月、夜

247:本当にあった怖い名無し:2006/02/27(月) 08:36:20 ID:BHy/0pcIO
こんな内容だし書くかどうか迷ったけど、携帯から失礼。 
つい先月母が亡くなった。 
一般的ないい母ではなかったが、それなりに愛してもらえていたと思う。 
死んでからはよりいっそう暗示の様に思いこむようになった。 
妬まれていた。とか、世間の目があったから。とかそんな嫌な感じを打ち消したかった。 
下手にオカ板なんて見てるから、夢に出るんじゃないかと不眠になったぐらいだ。不思議なほど夢には見なかったけど。 
そのかわり、視線を感じる様になった。 

襖の隙間、障子の穴、気のせいかもしれないけど、確かに感じる。 
私はオカルトは好きだけど自分には起こり得ないと今でも思っている。 
おとといの夜、熱を出した。腹痛を伴っていて苦しみ、寝苦しくて寝返りを打った。 
そしたら、そこには大きな顔があった。よく知っているが全然知らない顔だった。生きていた時よりも遥かに大きく目を見開き、私の頭を見下ろしていた。 
頬を床につけ、不安定なバランスで顔はただ黙って見ているだけだった。 
近寄りたくても近寄れない距離感みたいなものは生前と一緒なんだなと、なぜか冷静に思った後眠った。 
熱のせいで見た幻覚なのかもしれないし、母に対する後ろめたさから見た夢だったのかもしれないけど。 
私は納骨を済ませた今でも仏間には入れない。 


引用元:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1140627667/