踏切、電車、線路

06/02/16
高校の恩師、K先生が語った話。 

大学時代、先生が住んでいたボロアパートの近くに、遮断機の無い 
踏み切りがあった。 

ある日、遊びに来た友人達を家まで案内して、踏み切りの近くを 
通った。すると、友人の一人、Aが「ココは地縛霊がいる、 
踏み切りで自殺した女が、犠牲者を待っている」と言い出した。 

Aは、よく冗談を言うお調子者だったし、今も顔がニヤけている。 
先生の知る限り、そんな事故は無かったから「バカな話は止めろ」 
と窘めた。 
でも、Aは続けて「本当だって、あの線路脇に右手の無い女が立って 
いる」と、その場所を指差した。「あそこだって!」 

次の瞬間、先生たちの目の前で、Aの伸ばした右腕がボキンと折れた。 
その後は大騒ぎ。先生も友人も、当のAも腕をブラブラさせながら 
そこから走って逃げた。 

その後、Aは無事回復したんだけど、電車や線路を見るとたまらなく 
嫌な気分になるそうで、車でしか移動しない人になったそうです。 

その踏み切りに、なにか因縁があったかどうかは知らない。と、先生は 
笑っておりました。 


引用元:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1139215060/