幽霊

10/01/13
去年の話なんだけども、混線、なのかなあ… 

その日は、夜に家族で外食しようってことになってた 
でも自分はバイトがちょいとばかり長引いたから、一人だけ現地集合だったのね 
一応場所は調べてあったんだけど、途中道が解らなくなって母親に電話かけることにした 
数コールの後、向こうに繋がった気配 

でも、やけに静かなんだよ。向こうが。 
電話ってどうしても周りの音が入るじゃない。雑踏とか話声とか。そういうの全然なし 
焼き肉屋に居る筈だからもっとガヤガヤしててもいいのになーなんて思った 
それでもとりあえず店の場所聞こうと思ったときに、違和感を感じた 
普通、知り合いの、っつーか携帯に登録してある親しい奴から電話きたらだよ 
繋がった瞬間何か一言言わない?「どうしたの」とか「はーい」とか 
完全に沈黙なんだよね。静けさに躊躇った時間もあるから、その間に一言くらい入ってもいいのに 
で、ここでやっとおかしいなと思った 
こっちは登録した番号にかけてるんだよ。今まで何回もかけてきた番号に。 
母親の悪戯かなとも思ったんだけど、こんな訳解らんからかい方する人じゃないし 
困ったやら好奇心が湧いてくるやら、いっそ相手が何か言うまで待ってやろうって気分になった 

実際沈黙が続いたのはほんの2、3分だと思う 
フェードインするように雑音が聞こえてきた 
耳を澄ませてみると息遣いなんだよね。「ハア、ハア」って感じの 
うわやばい変態さんか?なんて身がまえた。しかも段々音が大きくなってくる 
流石に怖気づいて切ろうとした瞬間、 

「…にじゅうさん、にじゅうよん、にじゅうご」 

それだけ言って電話が切られた。押し殺したような女性の声だった。 

直後、履歴から同じ番号にかけ直してみると、あっさり母親につながった 
未だに何だったのか分からないし、なんのカウントなのかも分からない 
ただ当時22歳だった自分としては、残りの寿命を宣言された気がしてgkbrしてる


引用元:http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1260943566/