恐怖

08/08/02
ずっと昔見た新聞のコラムに載っていた。 
目の不自由な祖父、祖母と、 
生活保護をもらいながら住んでいる女子中学生がいて、 
二人の面倒を全部見てたが、ある日生活保護のお金を引ったくりされた。 

これが地方ニュースになって、カンパが集まった。 
役所は、そのカンパが臨時収入だからと言って、生活保護を打ち切った。 
カンパの何十万円かなんてすぐになくなって、その子は役所に相談に来たけれど、 
役所は臨時収入があったから再開できないと伝えた。 

何度か役所に姿を見せたのは確かだが、その度に追い返したようであった。 
生活保護を再開してもらえなかったことは、祖父母に言えなかった。 
心配をかけたくなかったのか、どんな心境かは今となってはわからない。 

目の見えない祖父母にはちゃんとオカズを作って食べさせながら、 
その子はずっと、自分は塩とご飯だけ食べていたらしい。 
ある時、祖父母がそれに気が付いて、 
どうして自分だけそんな食事をしてるのか問いただした。 
その子は笑ってごまかした、その夜、首を吊った。 


引用元:https://hobby11.5ch.net/test/read.cgi/occult/1216808657/