悲しい

05/06/21
漏れが消防の時の実話だが、 
母親が地域の文化向上のボランティアをしていて、
仲間の中にウチにも良く遊びにくる、大学出たばかりのお兄ちゃんがいた。 
気さくで優しく、漏れも大好きだったが、ある時バッタリ来なくなった。 
それで、後から聞いた話。
体調が悪いので医者に行ったところ、いきなり睾丸ガンだと言われたという。
急いで入院して、丸ごと切除すれば、命は助かると。 
お兄ちゃんはびびった。いくら何でも急だし、失うものがでかい。 
半信半疑という事もあり、手術は断って他の病院を回る日々。 
でもどこでも診断は同じ。お兄ちゃんは、取るのだけはイヤダいやだと言い続け、 
漢方から温泉から、取らないですみそうな方法を片っぱしから試したらしい。 
でも、ものの半年もたたないうちに病状は悪化し、げっそりして 
別人のようになったという。母親はその頃いちど会って来てるんだが、 
「死にたくない、こんな事で死にたくない」とぼろぼろ泣いていたという。 
何もどうにもしてやれなくて、たまらんかった、と母親は言っていた。 
結局、最初に行った病院に「やっぱり手術してください」と戻ったが既に 
あちこちに転移していて手遅れ。「だからあの時言ったでしょ」と診察もしてもらえず、
やっと受け入れてくれた病院でも、すでに手術は無意味と判断。 
お兄ちゃんは泣きわめきながら死んで言ったという。 
人生なんて、いつ何が起きるか解らない。男がタマとられて生きていけるか、 
という気持ちの半分、生きてこそなんぼとも思い、つねに心の準備は必要だと思った。 
何より、今の漏れより若かったお兄ちゃんが、何を思い苦しんだか考えると、 
胸がしめつけられてヒザがガクブルするくらいだ。


引用元:https://anchorage.5ch.net/test/read.cgi/occult/1236067370/