東京

09/07/25
どこかで見つけてきたわけではなく体験談なんですが 
東京に来たての頃親戚の家に間借りしていました。 
とは言ってもその親戚も苦しいので家賃は月3万円だけ払っていましたが、 
立地もよく、僕が住む部屋もそこそこ広いので満足していました。 

入居して10日くらい経った頃、奇妙な事が起こり始めました。 
急に体が重くなったかと思うと、小さく呻き声のような声が聞こえてきました。 
不自然に思っていましたが、あまり気にする事はありませんでした。 
知り合いに話すとすごく気味悪がって「出た方がいいよそこ」と言われましたが 
今更それも億劫だし、元々神経が図太いのでそのまま住む事にしました。

しばらくして、次は女の人の声が聞こえてきました。 

僕の住んでいる部屋の隣にはGさんという50歳くらいの男性が住んでいました。 
その人もこの家に格安で間借りさせてもらっている人でした。 
壁が薄いので、TVを見る時や音楽を聞く時などはいつもヘッドホンを 
していました。 
ある時、ヘッドホンをしている僕の隣で、声がかすかにしているような 
感じがしたので、ヘッドホンを外してみると、 
「ちょっと。」と呼んでいるような女の人の声が耳元ではっきり聞こえました。 

僕はなんだろうと思いながらも「はい なんですか。」と姿は見えませんが答えてみました。 
すると体がまた少し重くなった感じがして、呻き声が聞こえてきました。 
うめき声はいつもの何倍も大きく、押入れの方からなにか強烈な気配もします。 
僕が「うるせぇんだよ」と怒鳴ると、呻き声はやみました。 
そして気配がした押入れに近付き半開きになっていたところを全開にして 
中を見ました。何も変わったところはありませんでした。 
程なくGさんが「どうしたの?」と部屋を訪ねてきました。 
僕は何度も謝って、「なんか幽霊出るんですかねここ。」と聞いてみました。 
Gさんは「ああ 出るかもねえ」とだけ言っていました。 

気分が悪いのでその日はすぐ横になり 
「幽霊だからってびびってもらえると思ってんのか馬鹿が」というふうな罵声を 
誰にか分からず吐いて寝る事にしました。すぐにまた「ちょっと。」と聞こえてきました。

それから1週間近くなにも起きていなかったのですが、 
ある日屋根からゴン ゴンという音が聞こえてきました。 
僕はネズミだと思い大して気にはしていませんでしたが、 
ふと押入れの方に気配がしたので振り返ってみると 
少し開いた押入れから痩せた顔の女の人がこっちを見ていました。 
顔だけひょこっとだしている形でした。 
僕は早足で押し入れに近付きその女に近付くと、さっと隠れるように 
顔を隠しました。 

するとまた呻き声が聞こえてきました。 
僕は腹が立って「いや なんかあるんならはっきり言えよ」と部屋の中を 
見回しながら言いました。呻き声はすぐにやみました。 
「うーとかおーとか言っとけばうわーとか言ってびっくりしてくれると 
 思ってんの。馬鹿じゃねえの。」と腹が立って言ってみると、 
また「ちょっと。」と聞こえてきました。 
斜め後ろを見るとさっきの痩せた女が這いずるような形で横になって 
こっちを見ていました。 
全身ガリガリで、驚くほど細い体をしていました。 
僕は「うん だからちょっと何。」と言って女を見降ろしました。 
女はそれ以上何も言いませんでした。 
しばらく睨み合いになった後、また大きな呻き声が聞こえてきました。

とりあえず呻き声に「うるせえ」と言い、 
聞こえてくる方向に向かっていきました。 
戻ってみると女は消えていたので、そのままGさんの部屋に行き、 
度々大きな声を出してしまった事をお詫びしてから、 
「かなり大きかったんですけどうめき声聞こえました?」と聞くと 
「うん 聞こえたけど 大丈夫?」と心配そうにいっていました。 

その後「気味悪いな」などと言うGさんと少し話して、 
一階にいる家主の親戚の所へ向かいました。 
親戚(おじさん)は60過ぎで、親が残してくれたこの家に 
間借りする人を除くと一人で住んでいました。 
おじさんに色々と説明して聞いてみると、「それは強烈だね・・。」と 
深刻そうに言って、 
「俺もね、たまに女の人に説教みたいなのされるんだよ。 
 夢かどうかよくわからない感じなんだけど。」と僕に聞かせてくれました。 

そして、僕の部屋に以前住んでいた人の事を聞きました。 
5年ほど前に行く宛をなくした母子を住まわせてやっていたらしく、 
母は55くらいで、娘は26、そして娘は色々心の病気にかかっていたらしく、 
母親が部屋から出るとパニック症候群というのを起こして叫びまわっていた 
ようでした。人の何倍も食べるのですが、そのすべてをほぼそのまま吐いてしまい、 
栄養失調でガリガリで、点滴も血管が細すぎるせいで、等色々話してくれました。 
そして先が長くなかった娘は亡くなり、母親はどこかへ消えて、その後 
同じ部屋に中国人の青年が住み出し、その青年は2か月程度で近くの公園で首を吊って 
死んでしまったそうです。 
僕は「そんな事先に言えよ」と笑いながら言うと、おじさんは 
「言おうと思ってたけどね・・・。」と申し訳なさそうに言った。 

「どうする?お祓いでもする?」と聞かれましたが 
特に悪い事もしてないのに余計なお金を使わされるのも癪なので 
しばらく様子を見る事にしました。


引用元:https://anchorage.5ch.net/test/read.cgi/occult/1247582111