車

09/07/06
俺、中古車を扱う店で働いてるんだけど 
やっぱ、この業界って、いわくつきの車ってのがあるんだわ。 

先日、買取依頼のあった車ってのが、練炭自殺で使われた車。 
生々しい話になるが、しばらく発見されなかったらしく、死体は腐乱。 
なもんで、死体から出てきた汁だかなんだかで、シートにはくっきりと人の跡。 
シートを張りかえて、売りに出した。 

うちの店長はあとあと、客ともめるのがいやなので 
いわくのある車はちゃんと客に説明するんだ。 
それでも、値段が安いせいか、購入者は出てくる。 
で、その車も購入者が決まり、ほっと一息。 
いつまでも、店にあるってのも、薄気味悪いからね。 

で、ある晩、同僚と二人で店の戸じまりをした。 

「あの車、買い手が決まったみたいだぞ」 
「へー、いつもながら、いわくつきの車とか買う人いるんですね」 
「そうだな、俺なら、絶対ごめんだけどな」 
「それもそうですね、でも、いつまでも売れ残るのも困りますけど」 

なんて、笑い話にしながら、店を閉めてると、急にバーンという大きな音。 
急いで振り返ると、例の車の運転席と助手席の窓ガラスが粉々に割れていた。 
何が怖いかって、割れたガラスの破片のほとんどが車の外に飛び散っていたことだ。 
どう見ても、車内からの何らかの圧力で割れたとしか思えない状況。 

何かが見えたってわけじゃないけど、久しぶりにいやな汗をかいた


引用元:https://anchorage.5ch.net/test/read.cgi/occult/1245407426/