犬

08/06/19
人生で一番怖かった一日の話 
当時小学生三年生、家族は自分含め五人。 

まず朝。 
珍しく4歳の妹と一緒に寝て、目覚めて横を向いたら妹が舌を剥き出しにして白目をむいていた。 
妹が南米系統の天然パーマだったことも相俟って世にも恐ろしい形相だった。 
確実に死んだと思ったが、妹いわくただの茶目っ気で反応を楽しみたかったらしい 
安心したのも束の間、本当の恐怖はここからだった。 

日が沈んで夜が濃くなった頃に何時もの如く泥酔した父が帰宅。 
喚き散らした後風呂へ行った。 
すると突然部屋でさっきまでTVを見て笑っていた
小学一年生の妹が白目を剥き泡をふき、首を高速で左右に振っている。 

一瞬朝の件を思い出し「こいつもか」と思ったが、どう見ても尋常じゃない。 
まずあんな蟹みたいな白い泡をふかせる訳が無い 
すると母が真っ青な顔で、静かに、しかし重力のかかる声で 
「声出すな。ひきつけやからびっくりさせたら心臓止まる」と言った。 
お陰で約四分程そのエクソシストな妹を無言で見守った。 

しばらくして妹も落ち着き、いつもの我が家が戻りつつあった。 
だがここでふと気が付く、カラスの行水の父が風呂から出てこない。 
母がそっと覗きに行くと、風呂に顔を埋めていた。 

慌ててたたき起こすと、 
「死ぬんじゃ!死ぬんじゃ!」と声を荒げている。 
酔っ払いとはいえ、陽気で快活な父だ。まさかそんな言葉が出る訳が無く、自分の耳を疑った。 
予想外の奇行に母は泣き、妹二人も訳わからずという風に泣いている。 
父は服も着ないで寝床へ就いた。 

この日、自分の身には何も起こらなかったが、
まるで空気の違う我が家が幼心に恐怖を叩き付け今に至るまでこの日を越える一日は無い。 
母は夜中に寝ぼけて玄関で小便をした。 



289:08/06/19(木) 05:25:30.39 ID:J4HMVefKO
ちょwww今はもう大丈夫なん? 



300:08/06/19(木) 05:36:31.51 ID:zh2K8WXdO
>>289 
今は何ともありません。 
ひきつけの妹は健やかにギャルデビューして、
南米系天然パーマは縮毛矯正を施しアニオタになりました。 
母は夢遊病も無く、私はひきこもりで、父は蒸発しました。 



304:08/06/19(木) 05:39:42.46 ID:hzrm2LhT0
>>300 
最後が明らかに大問題です。 


引用元:https://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1324916933/