11/07/29
昔、おばあちゃんから聞いた話。
おばあちゃんの住んでいた地域は何度も空襲にあったという。
ある夜、警報が鳴り近所のみんなで防空壕に避難する途中、防空壕の付近に爆撃を受け、みんなは覚悟した。
すると、いつのまに混じっていたのか、見たことのない子供が先頭に立っており、空を見上げていた。
小さな町内だから、知らない子供などいるはずがないのだが、見覚えのない男の子だった。
すると、空を見上げていた男の子がそのままの姿勢で、ぬーっと体がのびあがり、みんなを包むような姿勢で空を塞いだ。
敵機の焼夷弾は男の子の背中に落ち、燃えていたような感じだったとか。
みんなあ然となったが、それよりも燃え盛る炎がいつ自分達に降りかかってくるかと恐れ、小さく固まって頭を抱えていた。
男の子はそのままおばあちゃんたちを包み込み、長く続いた空襲から守ってくれた。
爆撃が終わるともとの身長に戻り、ペコッと頭を下げると走ってどこかへいってしまった。
幸いなことに、そのときその場にいたみんなに怪我人はでなかった。
終戦後、おばあちゃんのお母さんや近所の人があの時の子供のお化けにお礼をと、方々に聞いて回ったが、子供の情報は得られなかった。
おばあちゃんは、なんだったのかわかんないけど、お化けが守ってくれたんだねえ。日本のお化けはやっぱり日本人の味方なんだねえ。
と言っていた。
また、地元に伝わる伝承に似たような話がある。
数百年前、この辺りは小さな農村だったらしいが、大飢饉の際、1人の童がぐっと背伸びをすると、その体は遠くの山を越えてしまい、大きく伸ばした腕いっぱいに魚や木の実や米俵を抱えて戻り、荒れ果てた田んぼにドサッと落としてくれた。
童は何度か食糧を運んでくれて、そのおかげで村人は生き延びることができたとか。
が一方で、帰宅中に後ろをついてきた男の首と肩がどこまでも伸びて追いかけてきて、ほうほうのていで家まで逃げ帰ったが、数日もたず狂死してしまった。
なんていう怪談も伝わっている。
これらはおばあちゃんや町の史料館、観光案内等から抜粋したものだが、何か得体の知れないものがこの地域にずっと
800:11/07/29(金)00:20:54.44ID:5xIAveUt0
戦争とお化け(妖怪)っていうと、日露戦役に狸が出征したって言う話を思い出すな。
801:11/07/29(金)00:22:50.98ID:XNaqAPYq0
米俵を盗られた農村の人たちはどうなったの
803:11/07/29(金)00:27:01.49ID:LCFDOaUY0
もちろん全滅。
もし生き延びたやつが何人かいたら、
「飢饉が起きたときに、やたらと首や手が伸びる化け物が襲ってきて食い物を片っ端から奪っていった」
見たいな伝承が残ったんだろうな。
821:11/07/29(金)10:06:43.53ID:UtC/9ap/0
文章が途中で終わってるのが一番こわい…
引用元:https://toki.5ch.net/test/read.cgi/occult/1310794907/
コメント
コメント一覧
ブリッジ姿勢だろうから爆弾が落ちるのは腹では?
その神様と交渉して いただいて来たという設定に脳内ではしておきたい。
いた。
豊穣の神で。
オレもそう思う
熊本の大地震の時も、
今の時代とマッチしてないような風貌の
見かけたことのない男の子が
地震で潰れる直前のアパートで
逃げろって住人を起こして回ったって話があったよね。
土地の氏神様が人間の姿を取る時
子供の姿になることが多いって聞いた。
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