17/03/30
オカルト板でこの話題はいいのかわからんが、今から50年も前の話。
秋田は六郷村の、今はもうない小学校に赴任した教師の話。
その人は村人に「先生」と呼ばれて慕われていた。
その村ではウサギ狩りが盛んだったため、先生も休日には鉄砲を担いで山に登り、地域のレクリエーションとして村人と一緒に巻狩りを楽しんでいたという。
冬も終わりのある日、岩手県境に近い奥山にウサギ狩りに行ったのだが、その日は豊猟だったそうで、みんな山頂付近までウサギを追い上げ、小休止の時間になると満足そうに談笑していた。
先生が村人と談笑しながらうろちょろしていた時、突然、足元が「ズボッ」という感じで沈んだという。
あれ?と思った瞬間、今まで騒いでいた十数人の村人たちがピタッと騒ぐのをやめ、恐ろしい形相でこっちを見る。
え、なんなの?と思った途端、一人の村人が
「おい先生、ゆっくり、足元を見ないでこっち来い」
と言い、恐ろしい形相で両手を差し出した。先生は逆らうことも出来ず、ゆっくりと歩き始めたという。
ただ、一歩踏み出す事に「ズッ、ズズッ」と足元が沈み続け、いよいよ怖くなった。
あの、これは……と先生が言いかけた途端、その村人が
「いいからこっちさ来い!」
と叫んだ。
訳もわからず地面を蹴ってその村人に飛びついた途端、地面がボン!という音とともに消えたという。
なんとその先生は、20m近くある崖の上にせり出した雪庇(せっぴ)の上に乗っていたのだった。
つまり、さっきまで自分が乗っていた地面は地面ではなく、雪の塊だったのだ。
いやーよかった、神様に感謝だな、あと少し遅ければ、先生は春まで雪の下敷きだったでぁ……
と村人たちは大笑いしたらしいが、先生は気が気でなく、一日中震えが止まらなかったそうだ。
ただその六郷村の集落は現在ではダムの底になり、往時の村の面影はなくなってしまったという。
830:17/04/01(土)18:11:20.19ID:ymDtr7KT0
興味深く引き込まれたよ。特に雪庇の話。
俺も山スキーヤーで、あと50㎝で踏み抜きを免れた事があって、しばらく腰抜けて動けなかったのを思い出した。
また聞かせてください。
引用元:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1486902088/
コメント
コメント一覧
山の女神「んー、パス1です」
次が来るかどうかもわかんないんだから
春になったら出てこれるみたいな言い方すんなw
落ちた先に岩があって思いっきり尻打ち付けて滅茶苦茶痛かった。
山の女神「あたし、ベジタリアンだしぃ~、あ、甘いものは別腹よぉ~」
出て来れるじゃん、雪が解けて死体が見えるんだから
警察か誰かが片づけてくれる
出て来れるのが自力か他人任せかの違いだよ
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