18/02/08
昔話みたいな話。
何十年も前の事。俺の家には月にいっぺん浮浪者が訪れた。
ばぁちゃんが出迎えて、味噌を塗った大きなおむすびと五百円を渡すと
「これで風呂にも入れます」
と、すきっ歯を見せながら垢だらけの笑顔を見せてきた。当時小学生だった俺も顔見知りになり、さかんに
「どこに住んでるの?」
「好きな食べ物はなに?」
「どうして毎月来るの?」
などと質問をしていた。
特に好きな食べ物に関しては毎回聞いていた。なぜかと言うと、決まって
「お前のばあちゃんのおむすびだ」
と答えてくれて、俺もそれが大好きだったから誇らしかったのだ。
変わって隣の家はケチで、その浮浪者が訪れても何も渡さず塩をまくほどだった。
さて、いつのまにか隣人は夫が仕事をクビになり、さらにはどんな理由か借金も抱えるわ家は火事になるわの大惨事
比べて我が家は持っていた畑を借家にしてちょっとした財産を残せるほどに。最後に浮浪者に会ったのは中学生の頃だっけか。
「俺はもういなくなるが、世話になった礼は返し続ける。お前もばあちゃんのような優しい人になれ。優しいってのは偽善でもいい。誰かに感謝されるのは徳を積むことになるんだ」
と言って、それ以来姿を消した。
俺は普通のサラリーマンだが、未だに借家やマンションの経営で不労所得も多い生活を送っている。ほぼ無意識に募金箱に金を突っ込む余裕もある。
隣人はいつのまにか引っ越していて、気づけば床屋になっていた。
882:18/02/08(木)16:21:12.52ID:5h0wiJssO
募金箱に金を突っ込む………
何だか嫌な言い方だな
優しい人ではなく、偽善者になったんだな
引用元:https://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1508062904/
コメント
コメント一覧
陰徳あれば陽報あり
お天道様が見てるよん
旭日模様はゴキ民族よけにもなるしね
大阪の奴だけは絶対に関わらないほうがいいし
隣家はその余裕もなかったからやがて消え……
じゃないの。人に良くすることはいいことだけど良くしないことが悪いことではないと思うけど。
自分に施しを与えた者に富をもたらす
そんな不思議な存在だったのかも・・・
それ見極めるの難しいんっすよ
福を配る浮浪者のおじさん
…全くだな。
※8
でもまあ、性格悪い奴の家には儲け話持ってくる人も寄り付かなくなるけどね。
よく言われる招き猫の話も、要はナチュラルに動物に嫌われるような奴は当然人にも嫌われ、いずれ孤立して貧乏になって終わるという事。
※11
いや、やっぱ作り話じゃないかな。
貧乏神が焼き味噌が大好物で、これが立ち去った後には元の何倍もの繁栄があるってのは有名な民間伝承。
目先の損得ばかり考えて冷酷な事をしてはイカンという教訓には全面的に賛同するけどな。
極たまに甘やかすことが最悪な結果を生むことを最近知った。
このお宅の方は良い人を助けたのだろう。
徳や業は心の持ちようじゃなくて、やったことに対する結果となって現れる。
とても優しいけど他人と関わらない人と、打算的でも、募金はするし人と交わるしボランティアをする人なら、後者の方が人として優れているって思う人は多い。
結果、徳を積むことになる。
あれって、ホントに困ってる人に届いてるのかな?もう全く信用してないんだが
大昔から嫉妬のパターンって変わらないよなw
確かに不安になるよ‥だから、寄附する
時は少しは調べるようにしてる。
あとは、キチンと被災地や被災者に
届きますように‥の願い寄附をするようにしてる。
浮浪者は何かしてくれたわけ?
まあなんでもいい。
その浮浪者の、「俺もばあちゃんに返し続ける」って言葉、いいじゃんね。
ケチケチする人には人が寄ってこないからなのかとも思う
警察に届けたらナンバーズ4がストレートで当たった
ちょっとした食べ物やなんかで厄を持っていってくれるっていう商売?信仰?
俺もそう思う。
全体からの評価ではなくて、一部表現を揚げ足取りで喜んでるって性根が卑しいよな。
まあ、仕事出来ない奴ってこんなのが多いんだけど。
貧乏神と福の神も同じ神様やね。
ご高説する文化人より、偽善を施す庶民の方が億倍も偉いわ!
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