04/09/11
ちょっとした錯覚(?)のお話。
大学時代に住んでいたアパートは、細かな砂利が敷かれた路地の奥にあって、路地の出入り口の両側は、各々一軒家になっていた。
片側は生け垣だけれど反対側はブロック塀で、問題なのは、路地の出入り口になっている塀の角の部分。
どうも、このブロック塀の角、地面と接しているところが、U字溝のフタが外れてぽっかりと開いているような気がして仕方がない。
実際に細かな砂利の下に排水溝は通っているんだけど、ちゃんとコンクリのフタがしてあって、砂利が被さっている。
片足落ちるんじゃないかというような穴なんか、当然空いていない。
視界の端で見ていると、黒い開口部が見えている。でも、きちんと視線を向ければ普通に砂利が敷き詰められた路地の地面。そんな感じ。
何度確認してもこの奇妙な感覚は消えてくれず、結局そのアパートに住んでいる間中、ありもしない排水溝の「フタのないところ」を避けて通り続けた。
ずっと自分だけの見間違いだと思っていたら、当時アパートに遊びに来ていた友人たちの大半が、実は同じ錯覚を覚えていたらしかった。
中には、「フタなんかあったっけ?」と穴の存在自体疑わない猛者までいる始末。
何の変哲もない路地の風景に、そんな錯覚を起こさせるどんな要因があったんだか、いまだに分からない。
635:04/09/11 15:45:35ID:mtY55JBk
面白いなあ。
足を突込んでみなかったの?
写真見てみたいけど、ないだろうな…
引用元:http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Tachibana/7672/enigma/part22.html
コメント
コメント一覧
ナニカが息苦しかったのかも、埋める井戸に息抜き穴を作るみたいに
U字溝には蓋があって穴があるのが当たり前って脳が勝手に処理して補完する。
だいたい視覚には盲点があってそこが見えないはずでも勝手に脳内補完してるからな。
ちょうど視野の見切れ部分で補完が働いて錯覚してるんだろう。
例えるならそばつゆや出汁をポット入れて冷蔵庫に冷やしていたが誤って麦茶と思って飲んでしまう・・・。
飲む前に匂いで気が付けばいいが、口に含んでから理解する奴いるだろ?それと一緒。
気になるならちゃんと確かめて事実確認すれば気にしなくなるがな。
子供の頃よくあったな
蓋の上に砂利が載っている情景が、そんな落とし穴みたいだから、
無意識が「踏んではいけない」信号を送り込んで来るんだろう。
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