15/08/23
私の父は不動産屋を経営していたんだけれど、私が小1くらいの頃はピークに景気が悪かったようで、子供の私の目から見ても父は憔悴しきっていた。
そんなある日の夕方、私が居間でテレビを見ていると、玄関でガタガタッ!!という音がして、中年の女性のものすごいわめき声が聞こえてきた。
びっくりして玄関に出てみると、包丁をもったおばさんがわめきちらしていて、父は一生懸命とりなしていた。
「あんたのせいで私はめちゃくちゃになった!!!」
「あんたの家族を皆殺しにして私も死ぬ!!!」
おばさんは本で読んだヤマンバのようで、目は血走っていて髪もぐちゃぐちゃで、この世の人じゃない感じだった。
あまりのおばさんの形相に私は泣いてしまい、私に気がついたおばさんは
「お前が娘か!!あんたの親父のせいでわたしは〇×△〇~~~~(まったく聞き取れない)」
父「あっちいってろ!!!」
私はすぐ居間に逃げて、騒ぎがおさまるのをじっと待った。
そのうちわめき声が聞こえなくなって、もう大丈夫かな…と思い安心した私は、顔を洗おうと洗面所に向かった。
顔を洗ってタオルで顔を拭こうとした時、ふっと人の気配がした。タオルで顔を拭いて鏡を見るとおばさんが私の後ろに立っていた。
驚きと恐怖のあまり声も出せず身動きひとつとれなかった私に、
「あんた、よく見るとかわいい顔してるじゃない。でも、いざとなったらあんたにも死んでもらうからね。」
とつぶやき、包丁を握り締めていた。私はあの時のおばさんの顔を、声を、一生忘れないと思います。
おばさんはその後帰っていったが、ほんとしばらくトラウマでした。
どうも父の仕事関係の話で揉めていたようで、おばさんは不動産で大損したらしく、父を殺そうとやってきたらしい。
幽霊よりも、やっぱり人間が怖いです…。
おばさんは普通に玄関から洗面所へ来たようでした。
玄関から洗面所は目と鼻の先で、おばさんは私の顔を確認したくて来たんだと思います。
父はその時何をしていたかというと、おばさんが包丁を持って私の所へ行ったのを普通に見ていました。
たぶんおばさんが表面上落ち着いていたので、私には何もしないと思ったのでしょう。
ちなみに父は、アル中の叔父と小学生の私を二人っきりにしたりするなど、皆さんの想像の遥か斜め上をいく危機管理能力ゼロの香ばしい人なので、皆さんから尋ねられるまで、父がその時何をしていたかなんて考えもしませんでした。
引用元:http://5ch.net/
コメント
コメント一覧
さっきまで狂乱してた相手を包丁持たせたまま見送るなどと誰が想像できただろうか
刺されても惜しくない国語力
おばさんが決行してても、バブル崩壊後だったら話題にもにもならないような事件
お金に踊らされてはいけない!
怖い話ですね…。しばらく洗面台には立てそうにはない。
洗面台から愛を…へそ吉でした。
おばさんと娘の二正面で相手をする処理能力がなかったから、一方を片付けただけだったんだろう
「差額を返せ」と詰め寄るアホはいつの時代も
昔の不動産屋って「絶対儲かる」「保証する」って言って売ってたからなんとも言えん
※保証なんて勿論しない
詐欺を周知する個人の媒体(ネット)ないし、テレビ・ラジオ・新聞なんて報道もしない
そんな環境で悪どい事をやりまくったから、そんな事が言えるくらい厳しくなったんだよ?
つまりカモになる人にはそれ相応の資質があってね。
セールストークを真に受ける方がどうかしてる
「話半分」という対応をするのがまともな人で、引っかかっちゃうのはそういう人
するどいな。
既にキャパオーバーなのに子供が泣きわめいていっぱいいっぱい。
てのが確かにしっくりくる父親だったようだ。悲しいな。
駅前の土地 奪われたとかwww
子供が死ねば保険金でも入ってくるのかねぇ
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