廃墟
18/01/26
今から約20年前に聞いた話。

当時俺は22歳、その時先輩(Kさん、50代)から聞いた話がめちゃくちゃ怖かった。

Kさんはかなりクセのある人間だったが、人柄がよく、仕事もできるので人望はあった。

俺がオカルト好きだと知ってこの話をしてくれた。

Kさんが当時、山奥にある変電所に2人で作業にいった時のこと。(今はもう使われていない)そこで奇怪なことがあったらしい。

その日の朝、現地に到着し作業を開始するため二手に分かれる。Kさんが変電所の外で、もう1人は変電所の中だった。

しばらく作業に没頭していると変電所内から叫び声が聞こえてきた。Kさんは(まずいな、なんか事故ったか?)と思ったらしい。

急いで作業をやめ、変電所へ入り声をかける。

「おーい!大丈夫かー!」

返事がない。嫌な予感がした。作業をしているところはわかっていたので、急いでそこへ行ってみる。

誰もいない…人の気配がいっさいない。

何が起こったのかわからずキョロキョロしていると、変な音のような声のようなものが聞こえて部屋が暗くなった。すぐに窓からの明かりだと気付いく。

バッ!と窓の方を見ると、窓の外からデカい猿のような奴がこっちを見てた。ソレは見たことのないような生物だったらしい。猿と人間の中間みたいな感じだったと。

怖くなったKさんは腰にかけてある工具を持って構えた。

その猿は、ジーッとこっちの様子をうかがっている。明らかに意志を持ったその目からは敵意を感じたという。心臓がすごい速さで脈打つ。

どれぐらいそうしていただろうか、気付けば猿の姿は消えており、静まり返った変電所の中で、1人工具を持って突っ立っていた。

それから変電所内も外もくまなく探したが、もう1人の人間は結局見つからなかった。

最低限の作業だけ済ませ、急いで会社に帰り報告。すぐに警察も来た。

当然、警察がこのオカルト話を信じるはずもなく、当時相当Kさんのことを疑ったらしい。だが、動機や怪しい点がいっさいなかったことから、疑いは晴れたとのこと。

現場周辺もくまなく捜査したが、死体はおろか痕跡一つ発見されなかったらしい。

もう1人の人はその時からずっと行方不明。もちろん他の社員もこの話は知っている。変電所で一体なにがあったのか?もう誰にもわからない。

この話だけでは、その猿とその人が行方不明になった因果には無理があると思う。正直俺は、今でもKさんのこのオカルト話を信じちゃいない。

当時いろいろなことを考えて凄い怖かった。

身バレしないよう少しフェイク入れてますが、実話です。


投稿者:北区のNさん