夢
05/01/07
自分が小学生の頃、父の単身赴任中、母が病気で入院したことがあって、叔父の家に1ヶ月ほど預けられた。

その家には、「おじちゃん」という人がよくやってきた。

「おじちゃん」は、近所で一人暮らしをしている老人(60代ぐらい)で、酒やビールと惣菜を数品持参して、叔父と一緒に晩酌をしていた。

その日、「おじちゃん」は酔いつぶれて寝てしまった。

自分が起こそうとすると、ものすごく嬉しそうな顔をして寝ている。起こすのをためらっていると、「おじちゃん」はぱっと目を開いた。

そして自分の顔を見ると、

「お?おー…、ボクか…。」

と深いため息をついた。

「おじちゃんなー、今、すごーくいい夢みてたよ。おじちゃんが生きてた中で一番幸せな時間だったなー。」

と、まだ酔いが覚めていない赤い顔をほころばせながら言った。どんな夢か聞いてみると、

「ボクには言ってもわからないだろうなー。もうちょっと大きくなったら教えてやるよ。」

と言った顔は本当に幸せそうだった。そして千鳥足で家に帰っていった。

その数日後、叔父が「おじちゃん」の家をたずねると、ひとりで冷たくなっていた。葬儀には近所の人以外、親戚などは誰も来なかったらしい。

「おじちゃん」は60数年の人生よりも、10数分のうたたねで見た夢の方が幸せだったのかと思うと切ない。

つまらん話ですまん。



632:05/01/07 17:09:42ID:V0FFJNLh
やるせなさもさることながら、結局どんな夢だったのかがものすごい気になる。

いや、まあ大体予想できる範囲の「いい夢」なんだろうけどさ。やっぱ気になるなあ。


引用元:https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1101563881/