ホームレス
02/10/14
小学生のとき、通学路の土手、橋の下にちと狂ったおっさんがいて、俺らはいつも石を投げたりして馬鹿にしていた。

ある日、友人の中でもかなり馬鹿っぽい奴が帰宅途中に長い棒をひろって、ドラクエの勇者気取りで、振り回しては悦に浸っていた。

そして、おっさんのすみかに近づき、そいつはなぜか棒を振り上げながらおっさんに突進していき、棒でばしばし殴った。

おっさんは

「やめてください、やめてください」

って敬語で俺らに嘆願していた。
友人は

「やめて欲しかったら『かいだん』って漢字で書いてみろよ!」

って言った。ちょうどその日学校で習った字だ。

おっさんは橋のコンクリの所に小石で、『階』のつくりと偏が逆になったような物を書いた。『段』は書けなかった。

友人は、

「ばーか、こうかくんだよ!」

ってその横に『階段』って書いた。気がすんだのか、それ以上何もしなかった。おっさんはうずくまっている。

その日も、普通に遊んで帰った。

それからしばらくして、そのおっさんが捕まった。銃刀法違反で。やくざの方々から拳銃をあずかっていたそうだ。

撃ち殺されなくてよかった。



932:02/10/14 10:37
うーん

後味が悪いのは、大人になって、自分がしたひどいことを反省しての書き込みじゃなく、自分のことを心配して…っていうトコ。

ろくでもないヒトだね

そのおじさんは確かに、普通ではないところもあっただろうけど、暴力に耐えて、子供にやりかえさないイイヒトじゃないか


引用元:https://curry.5ch.net/test/read.cgi/occult/1031594756/