不気味
03/03/10
父方の祖母は十年寝たきりで、ずっと面倒見ていた母は毎日下の世話や何やかやで疲れきっていた。

口にこそださないもの、早く死なないかなと思ってたろうね。

で、その祖母が体調崩して入院したのよ。風邪こじらせただけだけど、なにぶん90近いんで肺炎になりかけたりしてたんだろうと思う。

ベッドで点滴受けていたんだけど、点滴の薬を間違っていたらしくて、入院して3日目くらいに死んじゃった。

よくある医療事故です。

どういう風に薬を間違えたかとか、賠償っていうか、まあいわゆる口止め料をどのくらいもらったのかはわからない。

なにぶん子供のころだし、以下に述べるような事情からあんまり突っ込んだ話も聞きづらい。

祖母が死んだときの状況なんだけど、そのときの付き添いはもちろん母がしてました。そこが問題なんだけど、母は昔看護婦していたんだよね。

前述のように祖母の世話のためにやめたけど。その入院した病院も、母が勤務していた病院なの。

間違った薬が祖母に投入されてるとき、母が気づかないはずないんだよね。看護婦だったんだし、薬のことも詳しいし。

でも、誰もなにも言わなかったのよ。父も親戚も誰一人母を責めないわけよ。母の顔見知りの病院の医者も何も言いませんでした。

「どうして気づかなかったの?あなた看護婦だったんでしょ」って。

おそらく親戚一同みんな知ってたんだと思う。母は知っててわざと言わなかったんだろうなあって。


引用元:http://hobby2.2ch.net/test/read.cgi/occult/1043515361/