15/07/13
母親が長い闘病の末亡くなって、ちょうど半年が過ぎた頃の不思議な出来事。
当時、父と私で暮らしてた。弟はすでに隣県で暮らしてて、仏壇は弟の家、お墓も弟の家の近所に作った。
月命日には、車で1時間のお墓を父と私は参っていた。
足腰が弱ってた父はある日、坂道を転んで起き上がれなかったところを、たまたま通りかかった近所の人に助けられた。
軽いケガですんだが、父はかなりショックを受けて、落ち込んでいた。
その数日後、私は母の夢を見た。なんか紫色のベッドの上に座って、にこにこ顔で
「一時退院の許可がでた」
と言ってきた。
その頃から家に生臭い臭いがただようようになった。
夜、廊下をつたってその臭気は2階の私の部屋まで漂ってきて、私はトイレ用の消臭スプレーを数時間おきにまき散らさないと寝れない臭さだった。
臭気の元をたどると、風呂場あたりらしい。ちょうど初夏で、母が亡くなった後ばたばたしてて、風呂そうじサボってたな、ヤバい…と、急いでそうじした。
けど、それでも臭気はおさまらない。
消臭スプレーは2本目突入。
廊下の窓を少し開けて、換気よくもしてみたが、生臭い臭いはおさまらなかった。ちなみに1階の父親の部屋には臭いは漂ってなかったと思う。
そんなこんなしてたら、また月命日がきた。
父の運転で、墓参り行く途中の会話で、先日父は初めて母の出てくる夢を見たという。(私のほうは母が亡くなってからすでに数回母の夢を見ていた)
夢の内容は話してくれなかったが、愛妻家だった父はその夢を見た頃から元気を取り戻していた。
さて、臭気が漂いはじめてから1ヶ月がきた頃、私は不思議な夢を見た。
我が家の一番広い部屋で、壁際にそって黒い服を着た人達が部屋の中央に向いて座っている。その人達に混じってお坊さんもいる。
よく見たら、葬式に来てくれたお坊さんだ。
だが部屋の中央には何もない。何もない空間に向かってお坊さんはお経をとなえているらしかった。
その夢を見てから、急に臭気は消えた。不思議としか言いようがなかった。3本目の消臭スプレーを買ったばかりだったが、ほとんど使わなかった。
たぶんあの1ヶ月の間、母の霊は我が家に滞在してたんだろうなぁと思っている…
コメント
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愛妻家”だった”父「ギャッ、目が覚めた!」
母「やっと役目が果たせました。お坊さん達、お願いします」
母「だって、あの人気付いてくれないんだもの・・・」
この世の人のほうにかぎ分ける感覚があるかないかの違い。
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