11/04/28
おい俺のもってる怖い話を聞いてくれ。
俺自身が体験した話でなく友人から聞いた話なんだけどね。大学時代の友人Aとでもしとくわ。そいつが昼休みにした、捨てられない手紙の話。
大学時代いつも仲のいい7~8人ぐらいでつるんでて、一緒にメシ食ったりしてたんだけどね、その中の一人Aが真剣な顔で相談に乗ってほしいって俺らに言ったことがあったんだわ。
これ見てほしいって1枚の手紙出してきた。
そいつ1回女がらみでトラブって俺らのネタにされてたから、またかよwwwみたいな感じのノリで、俺らみんなwktkしながらグループの中の一人がその手紙を音読しだした。
Aくんへお元気ですか?
から始まるいたって普通の手紙だった。
どんな遊びをしてますか?友達はたくさんいますか?天気はいいですか?
私はただただあなたが羨ましい
中盤までずっとこんな感じだった。実際手紙見たけど、文章長すぎてこれはだるいわってなって全部音読者に任せた。
かなりはしょってるけど、実際はことあるごとに「羨ましい」の単語連発だった。
〇〇ですか?あなたが羨ましい
〇〇はどうですか?あなたが羨ましいです
みたいな感じ。中盤から終盤にかけて内容が一気にネガティブになった。
私は暗く狭い部屋の中でいつもひとり
寒くても寂しくても辛くても誰も助けてくれない声もかけてくれないずっとひとり
みたいな聞きたくもない内容がびっしりかかれてた。なんだこいつ入院でもしてんのか?とか思いながら正直俺もみんなも途中で飽きてた。
手紙の最後は
いつかここから出られたらAくんは喜んでくれるよね?
だった。手紙読み終わってから
「何これ元カノ?」
「この女キモくね?wwwwww」
つまんない手紙だったけど一応ネタにしようとみんな盛り上がろうとしたんだわ。
俺らのグループってかなり騒がしくてさ。何でもかんでもネタにしちゃうようなノリの集団だったから。
でもAは深刻そうな顔してピクリとも笑わないの。あー…こりゃ重症だわストーカーか?とか思ってた。
「で、これの送り主は誰なの?」
って聞くとAは
「知らない」
って答えた。は?ってなるよね。
「だってAってお前のことだろ?」
A「俺じゃないんだよ…」
手紙にかいてあるAってのは実名じゃなくてさ、あだ名でかいてあったんだ。例えばあつしならあっちゃん、やすきならやっくん、ぐらいのレベルのあだ名でさ。
たしかにAの名前に通用するあだ名だったんだけど、そういうレベルのあだ名なわけだからいくらでもいる、だからこれは俺のことじゃない、とのことだった。
俺らは「ちょっと何言ってるかわかんないっす」状態で、Aから色々聞き出した。Aから聞いた内容はこんな感じ。
この手紙は誰かからもらった覚えはない。拾った覚えもない。なぜ持ってるかはわからないけど小学4年の時点では確実にもってた。
少なくとも今までに3度は捨てた記憶があるけど、なぜかずっと残ってる。3度目なんて燃やしたぐらいなのに未だに残ってる。
そのうち捨てたり燃やしたりしたのは夢だと思い込むようになり、捨てようとすることをやめた。
ここまで聞いたところでみんなの目が輝きだした。あ、これ怖い話だ。
「おいおいちょっとこれやばいんじゃないのwwwww」
「この手紙呪われてんじゃね?wwwwwww」
とか言って盛り上がってたらAがもう1枚手紙をだした。
「これ…2通目…」
やっとここから出れたよ!!!
うれしいね!嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい
嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい
嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい
嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい
嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい
↑まじでびっしり終盤までかいてあった。全員一瞬で血の気が引いた。
手紙の最後に
「次はAくんの番だね!」
て書いてあった。
お前よくこんなの持ってたな…いや、これは捨てようぜってみんな苦笑いしながら言ってた。
A「これ届いたの昨日なんだよ…」
え?だって小学生のころからあったんだろ?
A「だから2通目は昨日届いたんだよ」
いや、10年たってから2通目届くとかおかしいだろ?意味わかんねって
A「意味わかんねぇのは俺だろおがああああああああ!!!!!」
Aマジギレだった。
とりあえず警察に相談してみろよ、とかもっともらしいこと言ってその場は終わったけど、たぶんみんなこれ以上関わりたくないと思ってた。俺も正直まったく関わりたくなかった。
Aはしばらくして学校こなくなった。
聞いた話だと学校やめちゃったらしい。番号も変えられてて今Aがどうなってるかはわかんない。
コメント
コメント一覧
小学校低学年の字と大人の字の区別ぐらいは流石につくんじゃない?
捨てても焼いても自分で書き直してる
実態はこんなもんだよね
コメントする