15/09/16
五年前一緒に働いていた友人の話。
当時かなり大きな病院の厨房で働いていたんだが、早番(といっても夜中3時くらいの出勤だった)のため一人で厨房にいた。
その友人はまだ早い時間だから一服しようと喫煙所に行こうとした。
その当時厨房は地下にあり右隣に霊安室。正面に売店があり、真上の一階には救急病棟があった。
友人はコーヒーでも買おうと売店の横に設置してある販売機に向かった。
すると真後ろから「ねぇねぇ」と、か細い声が聞こえてきた。夜中3時だし人なんているはずない…そう思い恐る恐る振り向いたんだ。
するとそこには20代くらいの女の子が立っていた。立っていたんだが…
見るからに異常だった。頭が陥没し服はボロボロ。血まみれだった。友人はその場に腰を抜かしてしまった。
何か女の子がつぶやいている…友人は聞き取ろうと必死に耳をかたむけた。
「…コはどこですか」
友人は泣きながらも耳をかたむけ続けた。するとだんだん聞き取れるようになってきた。
「…バコはどこですか」
友人は震えながらも勇気を出して聞いて見た。
「何ですか?」
「タバコはどこですか」
友人は虚ろな目をしている女の子がタバコを求めていることを知った。するとさらに後ろから看護師と医者が走ってくるのが見えた。
「〇〇さん!勝手にいなくなったらダメでしょ」
と看護師に抱えられ連れて行かれた。
あとで知ったことだが、女の子は交通事故に遇い救急病棟に運ばれたんだが、一瞬目を離したすきに起き上がりいなくなったらしい。
友人は「本当に怖いことがあったら声さえでない」とその後出勤した私に語った。
あとこれはその友人には言ってない話なのですが…その二時間くらい後だったと思う。
「〇〇ちゃん〇〇ちゃんお願い目を覚まして」
と泣き叫ぶ母親らしき人と霊安室に運ばれて行くご遺体を目撃しました。友人は女の子と話した最後の人だったんだなぁと…
コメント
コメント一覧
ご遺体と対面したご遺族の横で
「ホイ、一丁あがりー」「細切れ、ドコー?」「冷めないうちにチャッチャッと」
ご遺族のおなかが「グ~~」
よほど、金のない病院ですね。
昔、柏の国立がんセンターに入院したけど同じフロアに売店と霊安室あったよ。
処置室と売店なら近いようだが。
「この子の遺影を見つめていると、なぜか不思議と空腹を覚えるの。あの子、空腹なのかしら」
「だからね、そのピザもあの肉まんもこのケーキも、あの子の供養だと思って食べるの」
「まだまだオナカに入るわ、オカルトよね~」パクパク
なので、そこでご対面することも当然ありますよ
病室や救急の処置室のベッドに置いておけないし
初めて知りました!
ありがとうございます。
不可能の証明を平気で述べるばバカ
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