高架下
11/11/27
今年の夏、幼なじみの家に遊びに行ったんだ。その道すがら体験した話。なるべくまとめてみる。

幼なじみの家はチャリで15分くらい。うちの地元は田んぼが多くて、しかも街灯が少ないから夜はめちゃくちゃ暗いんだ。

道のりに新幹線の高架下を通るんだが、そこがいつも気持ち悪くてな。近所ではちょっと有名な気持ち悪いとこなんだな。目撃談もそこそこあるようだ。

俺は気持ち悪いのやだし暗くて怖かったから、イヤホンで聴いてた歌を歌いながらチャリこいでたんだよ。んで、高架下をなるべく意識しないように通過。

すこし安心してると、前にTシャツにジーンズの男の子が街灯の近くに立ってたんだ。田んぼを眺めてる感じだった。

歌うたってるのが聞かれるのが恥ずかしかったんで声を小さくして、男の子を左手にみて通り過ぎた。

やべー聞かれちゃったかな…と少しはにかみながら。だけど、あれ?っとあることに気付いた。

俺の左って、田んぼの用水路しかないんだよ。結構深めの。男の子はちょうどその辺りにいたような…と思い、バッと振り返る。

誰もいない。

…おかしいな…と思い、前を向き直す。と、ちょうど進行方向1メートルくらい先に、だからほんとすぐ前だよな、さっきの子と思われる男の子がこっち向いて立ってるんだよ。

ぶつかる!!ってなったもんで、急ハンドルしたから激しくコケてしまった。コケてる最中に男の子の顔が見えた。それが異様で、今も忘れられない。

鼻がないんだ。唇もなかった。上の方の。だから、上の歯が見えてる状態。本当に異様。

何だったんだと振り返ると、もうそこには何もいなかった。とにかく離れなきゃと思ってチャリにまたがると、左後方から「あそぼう」という声が聞こえた。

足すりむいたりして血が出てたけど必死にこいだよ。もう歌とか歌う余裕なかった。とにかく必死にこいで、幼なじみの家へ一目散。

途中、ペダルが妙に重くなったと感じた時間もあったが、知ってるお経をぶつぶつとなえながら、半泣きで幼なじみの家に行った。

塩まいてもらって、一応異常はそれからなかったけど、あれはなんだったんだろう。未だに分からないまま夏は過ぎた。

始めての心霊体験だった。

乱文すまん。読んでくれてありがとう。