ベクシンスキー
11/08/28
曽祖母が亡くなったときの話。

再婚した曽祖母で母親はもちろん、祖父も血の繋がりがないためにあまり関わることがなかったのですが、だからこそやや気味の悪かった話です。

くも膜下出血で倒れて以来、話すこともなく回復後も介護施設に預けられていたのですが、具合が悪くなり入院していました。

そして亡くなる前日の夜のことです。夢に葬儀の様子が出てきました。曽祖母の葬儀でした。

顔を見てあげて、と言われかかっている布を外したとき。目を見開いて絶叫される、という夢でした。

そこで夢が終わり、起きたら目の前に曽祖母がいました。霊感があり、見えることには恐怖はありませんでしたが、夢のせいでビビりました。

その後祖父に連絡を取って病院に確認を取ったところ、連絡しようと思ったところです、と亡くなったことを告げられたそうです。

その後話を聞いたところ、曽祖母が亡くなったと思われる時間に叫び声が聞こえた、と言う患者さんたちがいたそうなんです。

あぁ、夢の通りっぽいな、とあまり気にしませんでした、が、最も怖かったのが葬儀でした。

祖父の家でのお通夜。夢で見たとおりに並ぶ花や仏壇の品々。線香の色など、見たこともないのに夢に出てきた通りだったので、顔なんて正直見たくありませんでしたが、そんなわけにも行かず布が外される瞬間だけ目をそらしました。

周りの変化はなかったので、チラッと顔を見たのですが特になにもありませんでした。

ですが少しホッとしたのもつかの間、部屋の入り口に曽祖母が立っていました。状況を理解しにくかったようで、そのまましばらくそこにいました。ていうか葬儀中はたぶんいました。

そして火葬。最中に夢で聞いた叫び声。

となりにいた弟(霊感あり)に聞こえる?と聞くとYES。と嫌な顔で。妹になにか聞こえる?と聞くとNO。霊感のない人には聞こえなかったようです。

その後は特に何もなく、葬儀場から祖父の家に戻るといなくなっていたので成仏してくれたのだと思いますが。