11/08/18
今年も水の事故多いな。
俺は全然霊感とかないけど、盆に起きた強烈に記憶に焼き付いている話(正直トラウマ)をしようと思う。
今からする話は、他県で警官をやってた叔父さん(すでに他界)が子供の頃によく話してくれた話。
よく盆には水辺に近づくなと言うが、叔父がまだ新米の頃、盆に数人の男女が高波にさらわれて行方不明になったそうだ。
後日全員の遺体が見つかり、大したニュースにもならなかったらしいが、その事故は叔父の同僚で知らない人間はいないくらいに署で有名になったそうだ。
事故の数日後に市民から遺体がうち上がっている旨の通報があり、遺体が回収できたそうなのだが、その通報が奇妙だった。
・打ち上げられた浜が普通の人間が立ち寄らないような場所だった。(当然、人は近くに住んでいないし、名前はあるが普通の地図には乗っていないような浜)
・遺体を発見したというのに通報先の人は全く動揺していない。しかもその人は明らかに女性。
極めつけは最後になぜか「本当にありがとうございました。」と言って自分の名も告げることなく電話を切ったそうだ。
これだけでもじゅうぶん不思議なんだがさらに、
・遺体の上がった浜は海流的にたどり着くはずのない場所だった。
・通報してきた女性を事情聴取するために通報先を探しても、存在していない番号からかけられていた。
・回収された遺体の保存状態が信じられないほど良かった。
などちょっとありえない事が続いたらしい。
事件性もなく、結局は事故として処理されたそうだが、署の若い人の中では当時この話で持ちきりだったらしい。
叔父は直接電話を受けたわけではなかったそうだが、会話を録音したテープを実際聞く機会があったらしく、叔父いわく
「あの全く感情のない声には心底ぞっとした」そうだ。
すでに叔父は他界し、事実を確かめる気にもならないが、毎年この時期になるたびこの話を思い出す。
コメント
コメント一覧
死んだ奴等どうせDQNだからいいや
事実は小説より奇なりじゃないけど、何事にもごく稀なケースというものは存在するし。
まあ「存在しない番号から通報があった」ってのだけはありえない事象だとは思うけど、
存在しない番号からの着信が残るわけないし、そもそも「存在しない番号」という意味が曖昧。
「誰も使用していない番号」という意味なら、通報後すぐに解約した可能性は十分考えられる。
事故の話自体は本当なんだろうけど、電話番号の件だけは後から付け足しちゃったのかもね。
う、う、うるさーーい!!!
あああーー!鬱陶しい!!
昔は犯罪者が自宅の電話から連絡しても犯人の特定は難しかった(刑事物でよくある逆探知が間に合わなかったってやつね)
話の内容からすると結構古い話だと思うが
そこから人物特定に至る可能性があったかもしれないのに
それらを語り口調ではめ込んで行けばもっと良いものが出来上がった気がする
俺も最初それが作者が謂わんとする真相だと思ったんだけど、よく考えたら不自然に犠牲者たちに都合のいいことばかり起きてるんだよね。
それを踏まえて俺が思い至ったのは、通報した女性はワダツミだったのではないかということ。
海の事故で不幸にも命を落としてしまった男女を不憫に思い、せめて遺体を綺麗な状態のままで陸地に戻してあげて遺体の場所も教えてあげようとしたんじゃないかな。
単に海辺であった事件だからそー思っただけだが。
その警官もう死んでるさかいに、言うてもええんやで。
叔父さんの語りはそんなに巧かったのか?
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