夜の山道
05/06/18
これはトラックの運転手をしている友人から聞いた話です。

その時、友人(A)は鳴子という場所を走ってた。その頃の仕事はとてもハードで

1.会社から荷物を積んで現場へ到着
2.会社に電話
3.そこの現場近くで違う荷物を積み、次の現場へ
4.次の現場へ到着
2に戻る

てな具合で一度仕事に出ると1週間は家に帰れませんでした(これが普通なのかな?)

時間は夜中の3時頃、右側は林、左側は落ちたらお終いの崖、すれ違う車さえありません。

すると前方に車のテールランプ?が見えたので、少しスピードを上げてその明かりに近付いて行く。その明かりの正体は自分と同じ荷物運びのトラックでした。

「こんな夜中にご苦労さんだねえ、お互いに」

などと思いつつ、そのトラックの後ろを走っていると、急にそのトラックが反対車線にはみ出してすぐに元の車線に戻ったので「なんか障害物でもあったんかな?」と少しスピードを落とし、前のトラックが何かをさけた場所に近付いて行った。

どうやら人が歩いてるらしい、しかもその車道の真ん中を。

「うわ、邪魔だなあ」

と、言っても轢いてしまったら大変なので、さらにスピードを下げてその人に近付く。

トラックのライトに照らされたその人は「モジモジくん」のような全身タイツを着ている。しかも「たぶん、全身の関節が逆に曲がってた」そうだ。初めは後ろ向きに歩いていると思ったほどに…。

それがギクシャクとこちらに向って歩いて来る。顔を見ると何やら早口でしゃべっていた。ビビったAはスピードを上げてソレをさける。

その後サイドミラーで見てみるとソレは相変わらずギクシャクと歩いていた。

すると少し行った場所に先を走っていたトラックが止まっている。興奮していたAはその後ろにトラックを止めて下りてみると、先を走っていたトラックの運転手(B)も下りて来た。

A「さっきの人って…」

B「お前も見たのか」

A「はい…」

B「何なんだろうなアレ…、まさかお化けっちゅう事はないよなあ」

A「ちょっとシャレにならないですよね…」

しばらく興奮気味にそんな事をしゃべっていると、BがAの後側を見て

「おい…戻って来たぞ…」

Aが後ろを振り返ると、さっきの人がギクシャクとこちらに向って歩いて来る。2人ともマッハでトラックに乗り、逃げたそうです。

「もしかしたら事故にでもあったんかなあ?でも全身タイツの意味がわからん」

と友人は言っていました。