物体
11/05/23
まとめサイトで過去ログを読んでいて、自分にも似たような体験があったので書いてみます。

地味な話なのでインパクトには欠けるかもしれませんが、本人にはとても不思議だった体験です。

去年の冬頃の話なのですが、連れが一人で外出した際にピアスを片方落としたんです。

アフリカで買った木彫りの鹿のピアスで、いつ落としたかはわからないけれど気付くと失くなっていたらしく、服やマフラーを丹念に調べてもどこにも引っ掛かっていませんでした。

外出先で寒くなってきて、マフラーを巻くときにきちんと両耳にピアスが付いていることを確認しているそうなので、片方は道のどこかで落としてしまったに違いなく、連れは落ち込んでいました。

一旦話は変わるのですが、それから一週間ほどして、私は古物市に出掛け、縄文時代の土器の人形とウルシ盛りの将棋の駒を買って帰りました。

もちろん買う際にはすべての駒がそろっていることを確認してから買いました。

その日は用事があったので、収穫物を一旦家に置いてから、友人に留守番を頼んで、私と連れはまた用事に出ました。

帰ると、友人が「駒を盤に並べてみたけど桂馬がひとつ足りない。何度も探したけど、どうしても桂馬がひとつない」と言い出しました。

そんな馬鹿な、と思って私がもう一度駒を並べ直してみると、桂馬はきちんと全部あります。友人はそれを見てすごく不思議がっている様子でした。

ところが、不思議なことはさらに起こりました。私が座っていたベージュのカーペットの上、さっきまで確かに何もなかった所に、失くした方の鹿のピアスが落ちているのです。

先週散々探してもなかったのに、しかも私がさっき座るときにも確かにカーペットの上には何もなかったのに、鹿のピアスは今厳然とそこにあるのです。

私たちは「きっと馬が鹿を迎えに行っていたに違いない」という、文字通り馬鹿げた説明で状況を理解しようとしましたが、本当のところ何が起こったのかは全くわからずじまいでした。

とりあえず土器の人形は奥の間に鎮座しており大切に取り扱っていますが、こいつの仕業なのでしょうか。何度考えても不思議で仕方ありません。