廃墟

495:
1/4[]投稿日:2009/03/08(日)06:08:21ID:qGaC514iQ
去年の夏、怖い体験をしたので書かせてもらう。

俺は大学2年で、春休みだから地元に帰って来てるんだが、地元にいる親友(Aとする)の家に遊びに行く約束をしてたんで、夜の2時過ぎにAの家へと自転車で向かってた。

俺の実家とAの家の間には廃墟となった病院があるんだが、Aの家に行くためにはその病院の横を通らなきゃならないんだが…


496:2/4[]投稿日:2009/03/08(日)06:10:43ID:qGaC514iQ
俺が自転車でその病院の横を通ろうとしていると、前から人が歩いて来るんだよ。

で『こんな時間に誰だろ』って感じで見てたら、現れたのはAなんだ。

『あれ?Aじゃん。久し振り』

って声を掛けたんだけどスルーされてさ。そのまま目の前を横切って、病院の入口に入って行くんだよ。俺は慌てて自転車を降りて

『おい、どこ行くんだよ!』

って後を追ったんだけど、入口より先に進む勇気はなくて、入口の前でぼんやり立ち尽くしてたんだ。


497:3/4[]投稿日:2009/03/08(日)06:11:48ID:qGaC514iQ
そしたら携帯が鳴り出したんで、ガクガクブルブルしながら呼び出し人を見たら『A』

嫌な悪寒を感じつつ、ビクビクしながら着信を取ると

『おい、お前今どこにいるんだよ』

『Aこそ。どこに居るのさ』

『あ?家に決まってんじゃん。俺の家で遊ぶ約束だろ?』

『え?○○病院に居るんじゃねぇの?』

『はぁ?なんで俺がそんなトコ行かなくちゃならねぇんだよ』

『いや、だってさっき…』

そこまで言って気付いた…
目の前の入口の向こう側に、明らかに誰かの気配があることに…そして、扉が鈍い音を立てながら、ゆっくり、ゆっくり、開いて…

『じゃあ、待ってるからな』

そんなAの声が終わらない内に、俺はそこから逃げ出した。


498:4/4[]投稿日:2009/03/08(日)06:12:53ID:qGaC514iQ
余談だが、俺は逃げ出すのに必死になっていて、自転車に乗るのを忘れてた(Aには臆病者と爆笑された)

その後、警察から発見連絡(盗難届けを出してた)があったが、その際、警察署に呼ばれて事情聴取もされた。

理由は自転車が見つかったのが、病院の内部の、それも病室の1室であり、しかも、当時病院の入口には『厳重に鍵が掛けられていた』からだった。

その病院の建物は図書館として再利用されるらしく、俺の自転車はその事前点検の際に見つかったそうだ。

おそらく俺は、その図書館を利用することはないと思う。


転載元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?208