878名前: 本当にあった恐い名無し・・・投稿日:02/08/24 02:25
この話は今から約20年前、私がまだ中学生だった頃出来事です。
夏休みも後1週間程となった8月の終わり、ろくに宿題も終わっていないにも関わらず、友人2人と近所の市営プールに遊びに行くことになった。
30度を超す熱気と、私の自宅正面の家でここ1週間程行われている駐車場工事の騒音とで、とてもじゃないが家の中で友人を待っている事が出来ず、1時間ほどゲーセンに行こうと表に出た。
すると、顔見知りとなっていた工事現場の男性が、パワーショベルの操縦席から気さくに声をかけてきた。
『よう、ボウズ宿題は終わったのか?』
ここ最近の日課のようなあいさつを交わし、私はゲーセンに向かった。
879名前:本当にあった恐い名無し・・・投稿日:02/08/24 02:29
1時間ほどゲーセンで過ごし、昼飯を食べに自宅に戻ると、約束していた友人2人が先ほど挨拶をした工事現場の男性に怒られていた。
どうしたのか聞いてみると、約束の時間より早めにきた友人が、昼休憩で誰も居ない工事現場のパワーショベルに乗り込んでイタズラをしていたらしい。
私が戻ってきた事をキッカケに2人は解放されたのだが、2人は相当こたえたらしくプールに行く気がしなくなったから帰る、と言い帰ってしまった。私はさして気にもとめず、自宅に入った。
それから数時間後、自宅の前がやけに騒がしいので、何事かと思い表に出てみるとどうやら正面の家の工事で事故が起きたらしい。現場を取り囲む近所のおばさんたちの向こうで、作業服の人達があわただしく動いている。
『おい大丈夫かっ!』 『しっかりしろっ!』 『救急車はまだかぁッ!』
怒鳴るような叫び声、呆然と立ち尽くす人、泣き崩れて我を失っている人・・・
その場の雰囲気から、簡単な事故ではない事をうかがい知ることが出来る。人だかりの隙間から覗き見てみると、一人の作業服の男性が横たわっている。
その周りを、同じく作業服の人間が数人取り囲んでおり、詳しい状況はわからないが横たわった男性が周囲の呼びかけにもピクリとも動かず、また作業服にはかなりの出血が見られることから、私は漠然と、こりゃダメだろうなと考えていた。程なくして救急車が到着し、救急隊員によって応急処置が始まった。
どうやら頭部にかなりのダメージを負っている様なのだが、救急隊員や同僚の作業員野次馬のおばさん達に邪魔され、男性の足元しか見ることが出来ない。私は目の前の出来事を、まるでテレビの番組のようにボーっと眺めながらふと、倒れている男性はいったい誰なんだ、と思い始めていた。
作業員の顔は殆ど覚えており、野次馬の隙間から何とか一人一人確認してみるといつも気さくに声をかけてくれる男性の顔が見当たらない。ま、まさか!先ほどまでは他人事だったのが、急に身近なことに感じられ変な震えが全身を襲ったことを覚えている。
880名前:本当にあった恐い名無し・・・投稿日:02/08/24 02:31
何分ほどそこにいたのだろう、帰ったはずの友人に肩を叩かれて我に帰ると救急車が音も無く走り出すところであった。
やはり駄目だったようである・・・。
私は、名前も知らない顔見知りが亡くなった事に多少動揺しながらも現場から離れられなかった。既に野次馬の数も減り、先ほどより大分状況が把握できるようになった。
一人の男性が、ピクリとも動かずに横たわっているソレに泣いてすがりついている。いつからそこにいたのか、制服の警官がその男性をソレから引き離そうとしている。
先ほどまでは足元しか見えなかったソレの頭部が徐々に見えてくる。同時に、別の制服警官がありがちなブルーのシートをソレにかぶせ始めた。私は、頭のどこかで「見ちゃダメだ」と思いながらも、ソレから目が話せなかった。
泣き叫ぶ男性が引き剥がされ、ついに私はソレの顔だった部分を見てしまった。はじけたザクロのようになったソレの頭部にはもはや顔は存在せず赤黒く変色した物体にしか目に映らなかった。
そして、ブルーのシートがソレを覆い尽くす前の本の一瞬信じられない事がおきたのである。
881名前:本当にあった恐い名無し・・・投稿日:02/08/24 02:32
ソレは既に生きてはいない。動くわけがない。
にもかかわらず、ゆっくりとソレの頭部がこちらを見るように回転し始めそして、カッと目が見開かれたのである。私は恐ろしくなり、振り返って自宅に逃げ込もうとしたら、直接頭に声が飛び込んできた
『お・い・・ぼ・う・ず・・・』
私はパニックになり、自宅の自分の部屋に駆け込むと友人二人も青い顔をして部屋に入ってきた。友人達も同じ光景を見たのかと思っていたらそうではなく、どうやら先ほどのパワーショベルのイタズラのことだと言う。
2人に聞くと、誰も居ない操縦席に入り、エンジンもかかっていないからと適当にレバーをガクガク動かしていたら、そのうちの1本が折れてしまったらしい。で、そこにあったガムテープでぐるぐる巻きにして固定をしたとの事。
彼らは、一旦帰ったものの、やはり気になって戻ってきたら事故になっており自分達のせいだと青い顔をしているのである。とりあえずこの件は3人の秘密にし、その日は別れた。
翌日の母の話によると、亡くなったのは、やはりいつも声をかけてくれる男性で、工務店の社長さんとのこと。で、よりにもよって自分の息子さんが操縦するパワーショベルの先端が頭部に直撃して即死だったと・・・。
警察の調べで、操縦中にレバーが折れ、ショベル部分の操作が不能となったことが原因らしい。亡くなった男性以外に2人のイタズラを知る者はいない。あの男性には悪いが、やはりこの件は3人だけの秘密にするしかなかった。
それにしても即死だったら動くはずは無い。
しかし実際に顔がこちらを向き、そして声が・・・。
『お・い・・ぼ・う・ず・・・』
882名前:本当にあった恐い名無し・・・投稿日:02/08/24 02:34
あの事故からちょうど1週間が過ぎ、いよいよ夏休みも終わろうとしていた。
事故の最期に見たこと、聞いたことは、初めて目にする生々しい光景による一種の幻覚、もしくは白日夢か何かだろうと無理やり自分を納得させていた。
その夜、ラジオを聞きつつ、たまった宿題をこなしていた。時間は深夜2時。さすがに眠気が強くなってきたので、そろそろ寝ようかと思ったその時、突然ラジオからノイズ音が聞こえてきた。
さっきまでちゃんとチューニングできたのに
AM・FMのどの局も入らなくなってしまった。故障かな?と思いつつカセットに切り替えると、こちらは異常なく音が出るのでお気に入りのテープを入れタイマーにしてベッドに入った。
5分もしないうちに、尿意があるような気がしてきた。こうなると気になって眠れないので、トイレに行きまたベッドに入った。
ラジカセからは、聞き覚えのあるDJがリスナーのはがきを読んで爆笑しているのが聞こえる。私は夢うつつの中で、このDJ面白いんだよな、と思っていた。
DJ、DJ、・・・!?
私は寝る前にカセットにしたはずである。何故ラジオになっている!?
ビックリし飛び起きようとした瞬間、体が全く動かない。金縛りである。私は自分の心臓の音が妙にうるさいのを感じながら目玉だけを動かして室内を見回した。
883名前:本当にあった恐い名無し・・・投稿日:02/08/24 02:35
すると、自分の足元にソレが居た。
全身青白く透けそうな感じで、頼りない感じでそこにソレは立っていた。すると、先ほどまでDJの笑い声が聞こえていたラジカセからノイズ音が聞こえ、そのノイズに混ざって
『お・い・・ぼ・・う・ず・・・な・ぜ・・だ・まっ・・て・た・の・・だ・・』
と、切れ切れに聞こえてきたのである。
私は心の中で、『ゴメンナサイ、ゴメンナサイ』と繰り返しているとソレは私の足元からベッドに上がってきた。心臓が壊れるくらいの動悸に襲われながらも必死に謝り続ける。
やがてソレが私の腹の上に乗り、顔を覗き込むようにしている気配が伝わってきた。あまりの恐怖に目も開けられない。しかし、ソレは私の顔に顔を近づけ動こうとしない。
どれぐらいの時がたったのだろう、不意に腹の重みが無くなり、恐る恐る目を開けると目の前には、真っ赤にはじけたザクロ、その中で見開かれている両目が見えた。
ソレは私の腹から降り、頭の横から覗き込んでいたのである。私はそこで気を失ってしまい、気づいたら朝になっていた。
やはりソレは2人のイタズラに気づいている。そして、その事を秘密にしている自分にも恨みを持っている。恐ろしくなった私は早速友人2人に電話をしたが、2人とも既に出かけたとのこと。
私は誰にも相談できずに、一人自宅で震えていた。その日、2人の友人は帰宅しなかった。
884名前:本当にあった恐い名無し・・・投稿日:02/08/24 02:37
2人の友人の家では大騒ぎになり、警察へも捜索願が出された。
仲が良かった友人と言うことで、私のところにも警官が事情を聞きにきた。私は、2人の友人も心配であったが、それ以上に昨夜の出来事が恐ろしく事の経緯を全て警官に話した。
早速パワーショベルに残された指紋と友人2人そして私の指紋が照合され、友人2人の指紋が検出、私の指紋は検出されなかった。平行して友人2人の捜索は続けられたが、結局その日は発見されなかった。
2日後、2人の友人が発見された。
駅ビルからの投身自殺で、2人で一緒に飛び降りたらしい。遺書その他は見つからなかったが、一連の騒ぎの当事者として責任を感じての自殺と見ているらしい。
当然即死状態だが、頭部のみが激しく破損しており、その他の部位については奇跡的なほどダメージが無かったとのこと。果たして本当に自殺だったのだろうか。
ちなみに、警察に全てを話した私のところに、その後ソレは現れてはいません。
転載元:死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?
コメント
コメント一覧
自分も免許持ってるんでわかるけど、バイワイヤ方式でない旧式重機は中学生のいたずら程度で折れるレバー強度ではない。
経年劣化放置の整備不良か、でなければ製造元の不具合だ。
おっさん、化けて出る先間違ってんぞ。
小説を何冊か読むと言葉の表現を多少覚える。
すると、自分で何か書きたくなるんだよな
なんでもない棒とか、手すりとか、実は物凄く計算されて、物凄い強度を持ってる。
操作レバーなんて単なる棒、と思っている文系ならではの無知な話だな。
1億歩譲って、ガムテープで付けたとして、感触で分かる
その上から鉄パイプを差し込んで置いてあって 走行中振動でパイプが外れて
道路に転がって逝った ダメだコリア!
だあれも褒めてくれんぞww
ミニバックホウならそもそも起動できねえしコンマ45以上のバックホウでもわかーわや
誉めてもらいたくて読んでるの?
俺が誉めてあげようか?
戻るレバーが折れたのにアームが動き続けた
事の方が幽霊よりもよっぽど怖いわw
「救急車はまだかぁッ!」
『ッ』だけカタカナにした所とか。
20数年前なら尚更創作臭が半端ないわな。
そんな惨状で全く逃げ出さないおばさんたち…
この世は狂気に満ちている
まあ工事現場でガチの惨劇を起こした伝説の怨霊もいるが
それに金縛りは幽霊じゃないぞ
俺自身も何十回も経験あるけど夢と現実の狭間で脳と体がうまくリンクしてないだけ
寝てる時に体動かせるか?
そういうことだと
オカルトの奴らは全てを幽霊に繋いでくるから腹立つわ
ひと昔のラノベみたい
>それ以前に夏でも30度以上になる日が増えたのはここ数年だろうよ。
今から30年前の1978年に、気象台(気象庁)が観測した公式記録があります。
札幌:8月2日 34.0℃、8月3日 35.2℃、8月6日 33.1℃(以下略)
仙台:8月4日 35.7℃、8月7日 33.4℃、8月12日 34.0℃、8月21日 34.5℃(以下略)
東京:8月4日 34.2℃、8月9日 34.5℃、8月12日 35.0℃、8月15日 35.5℃(以下略) 名古屋:8月1日 37.7℃、8月6日 36.7℃、8月11日 36.4℃(以下略)
いずれも最高気温。むろん、特に暑かった日を一部抜き出しただけで、真夏日はもっと多い。印象だけで考えたり物を言うのは大間違いの元ですよ。
投稿者殿がどこに住んでいたのか分かりませんが、夏の暑さは昔も同じで、それだけで創作・捏造の根拠にはなりますまい。
※17
>過去に犯罪歴がなければたとえ検出されてもその二人の指紋なのか照合できません。
それは、犯人が誰なのか分からない場合の話。ここでは友人2人の犯行である事が投稿者殿の証言ではっきりしたのですから、折れたレバーに付いていた指紋と2人の家や持ち物にある彼らの指紋を照合すれば、それでおしまいでしょう。
>文系の人間が考えそうな話だ。
>なんでもない棒とか、手すりとか、実は物凄く計算されて、物凄い強度を持ってる。
>操作レバーなんて単なる棒、と思っている文系ならではの無知な話だな。
こいつは1の言ってることを欠片も理解できてない上に文系叩きがしたいだけのアホだな
三菱ふそうやシンドラーといった事故はいくらでもある。いくら強度計算をしてても整備が悪いとか設計ミスは存在するって話を1が簡潔に語ってくれてるのにアホすぎて理解できないか
うるせぇよ黙ってろ
そのまま現場に残していくものなのか…と不思議だったけど(自分が無学なだけでそういうこともあるかもしれないけど)
※1のおかげでまるっきり創作だとわかってすっきりした
ありがとう
ワルガキに下手に気さくに話しかけると調子に乗って勝手に仕事場に入ってきて邪魔したり物を壊すなど悪さするのはガチ。しっかり怒ってやんないと、いや怒っても聞かないんだよなワルガキは。
これは日本の話じゃないな
ガムテや養生テープ貼って、高速電車を営業運転する半島民なら疑問を持たなくて当然
『ファミチキください』
前半は上手く書けていたのに、オチがお粗末すぎ。
元ネタは有ったにせよ、小説っぽくてここじゃ嘘っぽく聞こえるんだよなぁ。
もちっと短くして。
話しが恐ければね
創作でもいいけど、創作臭を出すのは勘弁願いたい。
もしかして、もうはじめから折れてたんじゃないのかなあー?
なにい?本当かい?!見せてごらん!
こらー危ないからはいっちゃだめじゃないの!
コラ―!このガキ!!また勝手にうろうろしやがって!
お前はアホだな
幽霊ご幻覚や幻聴を起こしているのごわからないのか?
ソレ連呼は流行った文体だよね。
師匠辺りの怖い話の時に。
レバーが折れたとして、ガムテグルグル巻きで操作可能にはならないからw
物理的に不可能。
つまり、ユンボが勝手に動いたんだよ。
この事実こそが怪奇現象なんだよ。
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