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sage 2007/03/16(金) 08:57:03 ID:8XJgihZ60

一ヶ月程前、夜中にコンビ二に買い物に行った。
東京とはいえ東のはずれにある住宅地で、人通りはまるで無かった。 


大通りの角にあるコンビ二で用事を済ませ、オレンジの街灯の下 
自宅に向かって歩いていた時、女の子の声で 


「ふふふ」 


と笑い声か聞こえた。
私はその瞬間こおりついた。


相変わらず回りに人の気配は無い。
ただそこで私は 


「人がいないのに笑い声が聞こえた」


から怖がったのではなかった 
声の主は頭上、数メートル上のあたりにいるようなのだ 






295 2/4 sage 2007/03/16(金) 09:03:08 ID:8XJgihZ60

そこで上を見る勇気もなく、私は足早に家に向かった 
数メートル先を左折、小さな坂を下り、数分後に右折して私の家 


その五分をかからない時間がおそろしく長く感じた 
最後の右折、ちょうど小学校の正門がある前で思った 


上にいる(いた?)何かを確認しなければ。
ついてきたら困る 


数秒間迷い、決意して、足早に歩いて荒くなった息も整った頃 
思い切って上を見上げた・・・が見えなかった 






296 3/4 sage 2007/03/16(金) 09:08:04 ID:8XJgihZ60

その瞬間「何か」に頭を押さえつけられた 
同時に聞こえてきた女の子の声は言った 


「お母さん見つけた」 


・・・私は独身だし子供もいない 
(やばい・・・やっかいな霊に呪われる、とりつかれる) 


ダッシュで帰宅、両親を起して事情を話した 
一晩中家族が起きててくれて、朝までなんとか無事過ごした 






297 4/4 sage 2007/03/16(金) 09:12:46 ID:8XJgihZ60

それから一ヶ月間、数時間ごとに笑い声が聞こえる 
もちろんその瞬間は上を向いても押さえつけられる 


お払いも効かず体調を崩し、ほとんど眠れない 


そこで昨夜、勇気を出してその声に向かって聞いた 


「人違いだよ、子供もいないし。いい加減にして」 


女の子の声はあきらかに怒っていた 


「生まれる前に〇したくせに」