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本当にあった怖い名無し 2007/07/11(水) 12:27:25 ID:ZySpv4uaO

ここでおはなしを一つ。


わたしのオカンの住まいの近くに、荒れまくった廃屋があります。
長年「売家」と貼ってあるけど、ガラスは割れ、蔦は絡まり、とてもじゃないが売れる可能性がゼロに等しいものです。 


そこの前に、勘の鋭いオカンは、人影を見るようになりました。 
単なる不成仏霊だろう、と華麗にスルーしていたわけですが、ある日を境に、その姿がだんだん濃くなっていったといいます。


(?おじいちゃんが、シルクハットにコート?紳士だなあ…) 


なんて思う格好だったとか。 
しかしオカンはなんだか身体の調子が悪くなり、あちこちに痛みを覚えるようになりました。 


そして、その夜、ふと通りがかると、おじいさんはオカンのほうへ振り向きました。 
その顔は、骸骨…。 
(死神じゃねーかこいつ!)オカンは慌てて帰り、しばらくガクブルしたそうです。 


それからオカン、病院へ通い、病気治療を行い、まだそこに居座る死神にこう言ったそうです。 


「馬鹿野郎!のぼせんな!あんだけ掛け金払っといて、年金受け取り一円もなしのまま氏なせるってどういう話じゃボケ!頃すぞ!」 


と悪態をついたら、もう死神が現れることがなくなったそうです。