内藤正敏
13/10/20
20年以上前の話になります。

私の実家はかなり田舎で、僕の夏休みを地で行くような場所でした。人口的には少なくも多くもなく、小学校でいえば1学年1クラス30人くらいでした。

小学校2年くらいの夏休み、となりの家のお爺ちゃんちに孫が二人遊びに来ていました。都会っ子で、学年も違うことから特に遊んだりしなかったのですが、朝のラジオ体操だけは一緒に行っていました。

ある日、その二人が私のうちの納屋(なや)から出てきて、「トンネルを抜けたらここだった」と話し始めました。

うちの爺ちゃんもはじめは笑っていたのですが、となりの爺ちゃんと納屋を確認し、何やらやったあとは、けわしい顔をしていました。

子供ながらに触れてはいけないことと思って、問いただすようなことはしませんでした。

この話を先日同僚にしたところ、2ちゃんねるで似たような話があったと聞いたので、探してみましたがわかりませんでした。

似たような話があるのでしょうか?


3:本当にあった怖い名無し:2013/10/20(日)22:01:25.00ID:YbalzWzo0
あります、あります。年齢は現在おいくつぐらいでしょうか?

昔の村落の構成単位の低い社会ではタブーが存在し、それらが形を変えてオカルト話になるという例はたくさんあります。

物置でも、洞窟でも、座敷牢(ざしきろう)でも自分達が属している村という社会性と言いますか、因習といいますか、他の村民に対する面目を考えて、現在では人権的にどうか?と思えてしまう使い方をされていました。

それらは(ココでは多過ぎて書けませんけど)村人達が共有する秘密であり、子供が近づき発覚する事を恐れるため、幽霊が出る、とか神隠しに合うとかいった作り話を作り上げ、忌地(いやち)に近づけないようにしていました。

上の納屋の話も、本来触れてはいけない村の秘密を発見したのでしょう。ソレはとっくに忘れ去られたタブーなのでしょう。

キツネ憑きって言葉は知っているでしょ?

アレは統合失調症患者や他の精神疾患、発達障害の子が他の村民に迷惑をかけないように、また村民に対して家族が謝罪するという意味で、殴ったり蹴ったりして精神病の子供を年に何度か虐待というか、いましめのムチを与えます。

また、そうする事で他の村人も溜飲(りゅういん)を下げ、同情もして村以外への対社会的には、あそこの娘さんはキツネが憑いているから可哀想な女の子なんだ。という態度で対外的に納得させる方向へ持っていきます。いわゆる儀式的な物ですね。

村にはそういう話がたくさんあります。現代人が聞いたら嘘みたいなタブーとか、最後にキツネ憑きの話は例えとして書かせてもらいました。

他にも不思議というかかわいそうな話はありますが、道義的には村人達の優しさなんです。先天性疾患の子供が生まれたら、ワザと心霊現象の被害者にする事で、村の構成員にとどまらせてあげるのです。