11/08/30
短い話だし、害はなかったけど怖い話。
ウチでは犬を飼っていて、夜寝る前には庭に出しておしっこをさせてから寝るようにしてるんだ。
その日は結構な量の雨が降っていたが、寝ションベンされてもたまらんので、いつも通りおしっこさせに一緒に玄関から庭に出たら、ウチの犬がいきなり家の中にUターンしてきた。
滅多にないことだったので俺だけ外に出て何があったか確認してみたら、家の裏手の空き地を挟んだ向かいの道路に、スーツを着たおじさん?が異常な雰囲気で傘をさしてこっちをぼうっと見てたたずんでいた。
自然と、眼を離したらいけない+大声を上げてはいけない気がしたので、目線はおじさんに向けたまま手探りで玄関を開けて親を呼んだ。
親父に確認してもらったら、親父も「あれは不審者だ」と言って母親に110番させて、親父自身は玄関からそいつの監視、俺は家を出て裏手に回ってそいつに声をかける、ってことにした。
で裏手に回って声をかけようとしたらそいついないの。だもんで親父に電話して
「いなくなってるよ」
と言ったら
「瞬きしたらいなくなってた」
って言われた。
まぁ正直親父が適当に監視してたんだろ、と思ってたからここまではさほど怖くなかった。でも道路を見たらめちゃめちゃ怖くなった……
そいつが立ってた場所だけ、コンクリが円形状にほとんど濡れてなかったから。直前までそこにいたという事実と、いつからそこに立っていたのか?っていう疑問が家族を震え上がらせた。
この後自分が寝る前に、窓からふと家の裏手を見たら、また同じ場所にそいつが立ってて泣きたくなったね。
結局この時は目を離した一瞬で消えて、それから現れないし害もなかったけど、あのたたずんでるだけっていうのが余計に怖かった。
コメント
コメント一覧
作者一家が騒ぐから一瞬隠れて、また定位置に戻った。
つまんない話考えてないで外出たほうがいい
コメントする